バックテスト結果とは
MT5にはバックテストと呼ばれるEAの過去検証をできる機能がついており、EAを使って運用する際の判断材料として活用されています。
過去の相場で良いパフォーマンスが出せないEAが未来の相場で機能することは、まずありません。
したがって、バックテストはEAを使用するうえで欠かない判断材料となります。
バックテストのやり方
1. EAの導入手順に従ってEAを導入します。
2. MT5のメニューから、「表示」→「ストラテジーテスター」を開きます。
今回は、単利シンプル型の「秀吉」を例にやり方を説明します。
3. パラメータ タブを開き、各項目をセットします。
- ロット数 : 0.5
- 損切設定 : true
- 損切幅 : 1000000
- マーチン倍率 : 1.5
4. 設定タブを開き、各項目をセットします。
- エキスパート : 使用するEAを選択
- 銘柄 : UERUSD、M1
- 日付 : 指定期間、2021.10.1と2023.9.30を選択
- フォワードテスト : キャンセル
- 延滞 : 遅延ゼロ、理想的な実行
- モデル : 全ティック 「ピップ単位利益」のチェックなし
- 入金 : 1000000 、JPY 、レバレッジ 1:1000
- オプティマイズ : 無効化 「…ビジュアルモード」のチェックなし
5. 右下の「スタート」を押して1分ほど待つと計算が終わります。
6. グラフ タブを開くと右肩上がりのグラフが表示されます。
7. バックテスト タブを開くと詳細なテスト結果情報が表示されます。
次は、テスト結果の見方を説明します。
バックテストの見方
テスト結果では見慣れない言葉が並んでいますが、すべてを理解する必要はありません。
ここでは、特に重要な4項目の見方を説明します。
項目名 | 説明 |
① 総損益 | 全ての取引の純利益 (全ての利益-全ての損失=総損益) 100万円の原資が2年間で26,678,978円の純利益を生み出しています。 |
② プロフィットファクター | 総利益と総損失の比率 トレーディングシステムの性能を表す代表的な指標の一つです。 獲得した総利益÷失った総損失で求めます。 「1」が収支トントンであり、一般的にはPFが2以上(利益:損失=2:1)あると優れていると言われています。値が大きいほど優れたシステムとされます。 ただしトレード回数に大きく左右されることに注意が必要です。 2.68 なので相当優秀だと自負しています。 これが低いということは、利益が出るとしても損失も大きいということになります。 |
③ 取引数 | バックテスト期間中の総トレード回数です。 取引回数は1000回以上あるものではないと信用できない、と言われています。 2年間で1500回以上ですのでそこそこ信用度もあるはずです。 |
④ ドローダウン | 所持金の最大減少額(率)を示しています。 残高ドローダウン : 所有ポジションの含み損益を含まない残高 証拠金ドローダウン : 所有ポジションの含み損益を含む残高 最大ドローダウン : 金額単位 相対ドローダウン : パーセント単位 最大ドローダウンと相対ドローダウンの違いは「額」か「割合」ですが、資産が増えるとドローダウンの額が大きくても割合としては小さくなるため、最大ドローダウンとは必ずしも一致しません。 当サイトでは、ナンピンEAで最重視される、資産のピーク時からの一番大きな減少額である証拠金相対ドローダウンを指標としています。 |
※ なお、当サイトのEAには、テスト結果映えするような過剰適正化などの意図的仕組みは一切含んでおりません。
ストラテジーテスターレポート
バックテスト結果の信頼性を高めるため、MT5 から吐き出したストラテジーテスターレポートを掲載しています。
ロット調整による運用結果(かんたん)
ロット以外の値を固定して、ロットの調整のみによる結果の違いを表にしてみました。
運用の参考にしてください。
テスト結果は、スタート資金が100万円固定でロットだけを可変させたものです。
スタート資金が1/10の10万円の場合、ロットも1/10が標準値となります。
自分でテストをされる場合、この「入金額とロットの比率の関係」を勘違いし「なぜかロスカットされてしまう」との問い合わせがあります。
ロスカットされてしまう場合、今一度ご確認ください。
※ 本データは、XMTradingが提供するヒストリカルデータを使用し、MetaTtader5でバックテストを行った結果です。
※ 推奨設定は、あくまでバックテストにおいてハイリスク&ハイリターンでバランスがとれると当サイトが判断した設定値です。
※ バックテスト(ストラテジーテスターリポート)は過去のチャートで遡及テストした結果ですので、未来のチャートでの損益を保証するものではありません。バックテスト結果はあくまでも目安とし、実運用は各個人の責任で行ってください。
単利シンプル型EA「億万天下・秀吉」EUR/USD
複利5分足型EA「億万天下・家康」EUR/USD
単利トレール型EA「億万天下・信長」GOLD
※ 本データは、XMTradingが提供するヒストリカルデータを使用し、MetaTtader5でバックテストを行った結果です。
※ 推奨設定は、あくまでバックテストにおいてハイリスク&ハイリターンでバランスがとれると当サイトが判断した設定値です。
※ バックテスト(ストラテジーテスターリポート)は過去のチャートで遡及テストした結果ですので、未来のチャートでの損益を保証するものではありません。バックテスト結果はあくまでも目安とし、実運用は各個人の責任で行ってください。